日々のなかでどれくらい漫画に時間を割いているか、またどれくらい漫画に対して意気込んでいるかによって行動が変わってきます。大多数は「漫画家を目指すなら間髪入れず漫画を描きなさい」というところに落ち着きますが、そんなに前のめりじゃない人もいるかと思いますので、わりと低体温な感じでお伝えします。漫画賞への応募の有無にかかわらず「漫画とのかかわり方」のお話の色が濃くなると思いますが…

＜共通＞ダメ出しを食らっても折れない心を作っておく
「修正したい箇所も見つかり」と仰っていますが、作品の上でダメな部分をあらかじめ把握しておくと、該当箇所に低評価をもらっても「分かってました」という心もちでアドバイスなどを読めます。締切がありますのでどうやっても至らない部分が出ることを重たく考えずにいましょう。

＜本数少な目の方＞リフレッシュ休暇
年2回の大きい新人賞にしか出さない、などの場合は1日から数日ほど執筆から離れるとよいでしょう。絵の練習はしたりしなかったりどちらでも構いませんが、とくに漫画は終わるまで神経をとがらせている時間がずっと続くので、体や心を意図的に休めてあげてください。
とくにシナリオにおいては「漫画のことを考えてないときの思考」が助けになることが多いはずです。話のアイデアを拾う瞬間は必ずしもプロットを書き出す時ではありません。漫画を沢山描く人に対して、漫画の本数が少ない人が持つ武器は「漫画以外の経験値を稼ぐ時間がある」ことです。描けていない、と焦らずどっしり構えて大丈夫です。

自分はこのタイプで、もともと多趣味であることも起因するのですが作品を出したらもう遊びに行きます。ゲームしたり、映画を見ににったり、遠出をするなど刺激になることをしています。

＜本数が多い方＞次作品に取り掛かる
このパターンについては言及がたくさんされているのでもうあまり言えることが残ってないです。早くネーム切らないと次の締切間に合いませんので。
この段階だと判断は明快で、アイデアが出たなら描く。何も浮かばないなら1回休みと実作業に入る前に出せるかあきらめるかを決めておくのが無難です。
強いて言えば作品数が多い方は作品についてはさておき健康のことについて考える時間を無理やりにでも作ってください。ちゃんと寝る時間を確保したり、腱鞘炎に気を付けて作業ペースをチェックしてみるとか、安定して執筆をできるようにしてください。

※持ち込みについて
持ち込みは普段どれくらい行っているかペースに依ると思います。足繁く多くの編集部に行っているなら結果を待たずに行くのも手です。漫画賞の募集要項に「他社で執筆している方も歓迎」などの文言が入っていれば安心して持ち込みに行けます。確認しておきましょう。
逆にあまり行ってない場合は結果を受け取ってから新しい作品を作って持ち込みを再開するくらいでいいです。

描いた後で直したくなるのはわかります。他の人にアドバイスをもらったり、自信がないなら友人に褒めてくれと頼んでもいいと思います。

でも直してもアドバイスもらっても賞に送った原稿は変わらないので、切り替えて次作るといいと思います