少年誌の読切に良いテーマ

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異端和 さん 2020年04月18日 13:04

人生で初めて読切作品を少年誌に投稿しようとしているものです。
今まであまり読切作品を読んでいなかったので、
読切作品のテンポやテーマがつかめていません。
どういうのが少年誌に良いものなのでしょうか?

言葉足らずで申し訳ありません。
何卒、よろしくお願いいたします。

ベストアンサー

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小書会 さん2020年04月19日 01:24

少年誌に投稿する読切はどんなものが良いかというと、ズバリ言うなら「規定のページ数に収まっていて少年たちが面白いと思って最後まで読んでもらえる作品」なのですが…漠然としていて掴みどころがないので、自分が読み切りを作ろうと思うときにやることなどをお伝えします。

・とにかく読切がどんなものか読んでみる
・最初に読者の心をつかむ
・余計な設定は増やさない
・中だるみしない、読み続けさせる工夫を考える

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先に、テーマ選びやテンポの話をします。

漫画を描く経験がとくにいままで少ない場合は、自分の漫画以外の趣味や知人の職業、もしくはスポーツから選んだらよいかと考えています。
漫画を読んでいくときに、矛盾があったり、ルールや慣習的に引っかかる点があると、そこで読むのをやめてしまう人は一定数います。自分が詳しい分野でシナリオを考えられると綻びがでる可能性を少し減らせます。

話のテンポについてですが、これは話の作り方にもよるのでマチマチで正解らしいものが言えません。とりあえず起承転結をそれぞれ等しくページを振るつもりで、ストーリー漫画なら30~40ページくらいの規定ページ数がどこかに出ている賞がほとんどなので、それを4で割って起承転結それぞれにあててみてください。考えているあいだに「承のページ数が余ったな」など思うようなところがあれば適宜調整してください。
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*読み切り作品を読む

読切作品の読破経験が少ない場合、とにかく作品を考える前に読切作品に絞って複数の作家・作品を読んでください。読切作品自体のイメージがある状態で情報を集めたほうが学んだことを生かしやすいです。

読切作品の探し方は結構難しい(個人の意見)のですが、手っ取り早いのはジャンプSQ.の別冊(現在はジャンプSQ.RISE)、もしくは各少年誌の漫画アプリ(ジャンプ+、マガジンポケット、裏サンデーなど)は比較的読切の掲載が多い媒体です。ただ特性上新人作家の方の作品が多いので、中堅・ベテラン作家の方の読切を見たい場合は連載作品の単行本にたまに載っているか、短編集を取り寄せてください。


*最初の3ページ以内で出来るだけ読ませたくさせる

月並みなのですが、読切や投稿作品はとにかく最初のページや序盤で「先が気になる、いやどうしても読みたい!」という気分を起こさせなければなりません。ギャグならいきなり変な恰好をさせるとか、インパクトで心をつかみにかかるような仕掛けを用意します。アクションなら、誰かが襲われているところに主役が飛び込んでくるかっこいいシーンとか、最初に一度盛り上げておくのが定石かと…

ここは作者の作家性を試す一番の部分ともいえるので、何作品も作ってみて試行錯誤しても悩む部分なので…存分に悩んでも落ち込まないでください。

まれに最初のページからページ数を割いて普通のシーンをやっても読めてしまう作品がありますが、たいてい画力が桁違いもしくは読み手にハマるもの、ないしセリフ回しがよほどキャッチーでない限り出来る芸当ではないので、背伸びしてマネしないようにしましょう。


*話に続きがあるようなオチにしない

読切が初めてということなので特に気を付けてほしい点ですが、読切作品の中でしっかり話の始まりからオチを全て収めてください。もちろん「まだ冒険はつづくぞ!」みたいな終わり方でも読切としては問題がないのですが、この「つづくぞ!」が言えるように世界観や設定が大きくなってしまうと、読切に合わない量の説明セリフなどが増えてしまう恐れがあります。

説明セリフはあまりよくないぞ!とまでは言いませんが、読切の中で回収しない、使わない設定を読者の頭に残しておくだけ無駄なので、そのセリフを入れるスペースはもっと大事なセリフや絵に使ってください。


*読み続けられるように工夫を

この先は読切・連作問わずの話になります。漫画をたくさん読むというのは大変なことで、つらくなると話の途中でも読むのをやめてしまいます。誰もが名作だというONE PIECEやAKIRAでも適宜休憩をはさんだりしないとつらいです。

よく「ページをめくるのにワクワクさせる」ということを言いますが、質問に対する返しや、主人公の反撃の必殺技が次のページに来るぞ!という場面で見開きの最後のコマをつくる定番の技があります。最初のうちはこれだけを意識してページをめくらせる感覚をつけていきましょう。

しかし、読み続けられる工夫は「めくらせるためのワクワク」だけだと不足しています。これをやりつづけると「どの見開きもめくらないと話が解決しない」というずっと緊張の糸が張っている状態が出来上がります。この状態は結構体力を削るので、できれば緩急がついていると読者にやさしいかと思っています。「めくれば次が見られる」ではなく「オチたから次にいこう」というパターンの見開きをつくると、読者が次のページに持っていくものがなくスッキリとした状態でページをめくることができます。例えば、敵の動きを振り返りながら話をしていて「なるほど、相手は炎に弱かったのか!」という感じで見開きの最後で話を締めくくる、といった感じです。

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質問の感じから、まだ完成作品が少ないように見受けられましたので、まずは1作品完成させてみてください。作品の完成経験のあるなしで、漫画家のいろはでの回答や、売られている漫画の描き方本に対する見方がガラリと変わるはずです。上で述べたことなどが「全然合ってないじゃないか!」と思う可能性も無きにしも非ず、人によって手法との相性がかなり大きく出るため、執筆と勉強は絶えず続くと思って、頑張ってください。

この回答へのお礼

回答、ありがとうございました!

まずは一作品を完成させないと話が進みませんよね
回答を理解して、読み切り作品を作ってみます!

詳細を書いてくださったので
ベストアンサーにさせて頂きます

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中野の漫画妖怪イグチ さん2020年04月22日 21:13

他の方もアドバイスしてますので、重複する話は私からは控えて、、、まずはオススメの「巨匠の若かりしデビュー時代の読み切り作品集・な単行本」を読むのが手っ取り早いと思います。

非常に代表的なものは、ドラゴンボールの鳥山明先生で、「鳥山明○作劇場」、ウイングマンや電影少女 最近ではタイガー&バニーのキャラデザの桂正和先生「桂正和短編集」などです。

これらは、後に大ヒット作を連載した結果事実、実績を伴っている人が、コンテストや雑誌の読み切り枠用に書いた作品です。
ゆえに、「面白いものを描く実力のある人が」・「しかしページ数制限がキツイ短編読み切りの場合、どう作ったか?」が一目瞭然に載っています。

これらは、全てがデビュー前のコンテストとは限らず、デビュー後に編集部の意図で、まずは読み切りを載せて読者の反応を見たいから…とベテランになった後に書いた読み切りなども含まれることが多いです。

例えばドラゴンボール(鳥山明)の原型となった「ドラゴンボーイ」など、よほどのファンでなければ、意外と知られていないマニアックな作品が読めます。

で、これを読んでみると納得、ドラゴンボール本編の壮大な物語をやるのは売れてきて長期連載の権利を得てからにしよう・まずは似たような設定でも短いページ数で起承転結、盛り上がりを演出できるよう工夫して書こう…という、当時の鳥山先生の意気込みが伝わってきます。

自分の中で温めている、自己愛がたっぷり詰まった漫画のアイデアなどは大抵長くなりがちです。
こういった、実力者先人の先生達の読み切り漫画詰め込み特集本…の類は、
どこか削らなきゃいけないとしたら、作品の魅力を損なわずに削れるのはココだ!

というヒント、カンを鍛えるのに役立ちますよ。

この回答へのお礼

回答、ありがとうございました!

書籍、買ってみようと思います!
頑張ります!

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