ネーム1Pで相手を楽しませる

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パピコ さん 2020年05月24日 23:43

漫画スクリプトDrごとうさんの動画(Youtube)の中で、
「チラシの裏にネーム1Pだけ描いて相手に楽しんでもらうとしたら、どんな作品を作っていくか」
という内容があったのですが、これは
1Pの中でコマ割りをして起承転結を形どったストーリーを描くという意味でしょうか?

※質問ある方はこちら(漫画家のいろは)にお願いしますと本人コメント欄にあったので質問させていただきました。よろしくお願いします。

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いぬのみ さん2020年05月26日 22:08

「チラシの裏にネーム1Pだけ描いて相手に楽しんでもらうとしたら、どんな作品を作っていくか」というのは、なかなか高度な問いです。

おそらく「ヒキ」の話であり、「ツカミ」の話であると思われます。
「コマ割りをして」というのは当然でありまして(マンガなので)、
「起承転結のあるストーリーを描く」という話ではないと思います。なぜならば、4コマや「4コマ」に準ずる作品(少ないコマ数の完結した一作)の話なのだとしたら、4コマという言葉を使うはずだからです。

「ヒキ」や「ツカミ」の話だと思われますが、シチュエーションとしては例えば「ファミレスで紙ナプキン4枚を使ってマンガを描いて、ツレに楽しんでもらうとしたらどんな4コマを描く?」ということと、それほど大差のない話の可能性もありますが、

あえてより高度な話だと解釈いたしますと、例えばシチュエーションといたしましては、「週刊連載の来週のエピソードどうする?」という話とほぼ同じかもしれません。「たった20ページで面白さを盛り込んで読者を楽しませなきゃならない。どうする?」という話です。プロレベルの話です。

あるいは「ネーム」を「台詞」と置き換えますと、「一枚のチラシの裏」と言っても、大きい紙であれば少なくともA4サイズくらいですので、じゅうぶんに「エピソード」のひとつやふたつは書けます。これももちろん高度な話でして、「短い戯曲を書いて相手に楽しんでもらうには?」という話です。プロの脚本家レベルの話です。例えば、たまたま先程荒木先生の漫画術のとあるページを読んでいて記憶に残っていたので参照しますが、本書の139~140頁をご覧ください。こういった会話を、チラシの裏に書く、それを相手に読んでもらって楽しんでもらう、ということです。実際このワンシーンは文字だけなのに面白いですよね。対立感や、おしゃれなディティール、新事実の驚きなど。

わたしの方からは以上です。

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